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【「気持ちがいいな」っておもえるとき、シャッターが押せればいいな。】No.1

ぶらりインタ表紙

  写真家のノリコさんが沖縄に来た今から6年前。

 偶然、オキナワン・ロックスターのカッチャンに出逢い、

 それからシャッターを押し続けました。今年の2月には、

 アカラ3階のダイニングカフェ「ジャノス」で写真の展示会と

 カッチャンのライブも敢行。話題を呼びました。

 忙しいさなか、ノリコさんに「異星人」ともおもえるカッチャンの

 写真のあのことこのことを、おしゃべりしてもらいました。

                  (インタビュアー:當山忠)

    ノリコさんのプロフィールなどのことは、

           http://www.norico-ph.com/まで。

 

 

     1 被写体との距離感で写真が変わる。

 當山 こんにちは。『コンディション・レインボウ』の展示会。

    おめでとうございます。

ノリコ ありがとうございます。

 當山 写真展ができて、いまほっとなさっているでしょうね

ノリコ 撮りためていた写真を表にだすことができて嬉しいです。

    うらやましいほど人生を自由に謳歌している

    カッチャンの写真を見てお客さんが

    「こういう人が世の中に増えると面白いね」って

    感じてくれるといいですね。

 

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N4

 當山 1970年代に生まれたノリコさんが、

    60年代のカッチャンを撮ろうとおもったのはなぜでしょう。

    だいぶ世代の違いがあるとおもうのですが。

ノリコ 私たちぐらいの年代では高校生のころ、

    60年代70年代のカルチャーにあこがれがあって、

    カッチャンにはそれがリアルにあったんです。

 當山 ああ…、そうですか。それで納得です。

    被写体が被写体だけに、

     そのむつかしさってあったとおもうですが(笑い)。

N6

ノリコ そうなんです(笑い)。

     先に写真のテーマありきで、出会った人ではなく

     カッチャンと偶然に巡り会って強烈に面白いとおもったから、

     この人を撮ろうと決めたんです。” 人間 ” をまるごと撮りたい!と

     写真を通していろいろな角度から写ればいいなと考えたんです。

  當山 実際はどんなふうにお撮りになったんでしょう。

N7

 

ノリコ 最初はカッチャンという存在から受けたカルチャーショックを

    素直にステージスナップとして撮っていたんです。

    ところが撮り続けるうちに、彼をよく知るようになっている

    はずなのにいい写真が撮れなくなってきたんです。

    最初に撮ったステージの写真が一番よかった。

    フレッシュな目線というのは強いです。

 當山 なるほど、そうですか。

N8

ノリコ わたしは、映画が作りたかったのですが、その為にはたくさんの

    スタッフが必要です。

    でも写真だったら作品全部を自分一人で表現できる。

    それで写真を始めたんです。

     今回カッチャンをテーマに決めた時、私が感じたカッチャンの

    すべてを撮りたかったんです。人生が流れていく映画のように。

     だけど、どう撮ればそれが伝えられるか分からなかった。

     6〜7年前から撮っているのですが、いまでもどうもわからない。

     こんど出版した写真集を見てもらえれば、

     気づいてくれるとおもいますが、

     私が撮ったカッチャンの最初の写真※1、あの真ん中です。

     数年後の写真※2をくらべてみてください。

     視点がちょっとずつ変わってきてますでしょ。

N25 
※1 最初の写真
N26
※2 最後の写真
                                    (つづく)
                                   イラスト:コウタ、アッコ