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『ここまで来たよ、35年』〜あるTシャツ屋さんの記録〜 No.2

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 Habu BoxのTシャツデザインを振り返るシリーズ。今回2回目、「No.2 Tシャツデザイン史Ⅱ」(1980〜1988年)です。

 

【HabuBox 1980】No.1

 『みやらび』

  

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 1980年代初期の作品。イラストの力をはっきりと出していますね。当時は、イラストをTシャツ全面いっぱいにプリントするのは珍しかったようにおもえます。そのころアメリカのデザイン文化が沖縄のいたるところに目につきましたから、この琉装もののデザインはとても奇抜なものでした。「ハブボックスここにあり!」ということを初めて宣言したTシャツデザインだったとおもいます。

 

【HabuBox 1982】No.2

 ピカリヤー

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 1980年代初期のデザイン。西表島で呼ばれるイリオモテヤマネコとおもわれる方言での呼び名の『ピカリヤー』を描いたものです。目を大きくデフォルメすることで動物は「こうおもっているんだよ」ということをデザインに込めました。動物大好きデザイナーがハブボックス流に展開して好評をはくしました。

 

【HabuBox 1983】No.3

 ワーニング:アンボイナ

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 1980年代初期の作品。黒い貝に黄色や緑をのせ、毒性を出した不気味なデザインになってます。当時の沖縄は開発の波がものすごい勢いで進んでいました。失われつつある「自然は意外と怖いものだよ。そのうち反撃をくらうよ」とデザイナーは言ってるようです。コンセプチュアルな作品で、現代アートのおもむきを感じさせますね。

 

【HabuBox 1984】No.4

 てぇふぁヤンバード

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 1980年代初期の作品。ディズニーのキャラクターが人気のあった時代のものです。当時“ヤンバルクイナ” の世界的発見があったことで、ハブボックスはイラスト力を駆使してディズニーに負けじと“ヤンバルクイナ”のキャラを誕生させました。このキャラは“ヤンバード”と言い、沖縄方言で“そうなんだよ”ということと“鳥”をひっかけたものです。そのころ、方言と英語を組み合わせた「ことば遊び」を飽きもせずよくやったものです。

 

【HabuBox 1985】No.5

 レッドシーサー

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 1980年代中期の作品。これは、シルクスクリーン作品として最初描かれたものです。月刊誌の表紙も飾った作品。これをTシャツにもプリントしのです。眩しい赤で全面に大胆に描かれたシーサーの迫力は、これまで沖縄のTシャツ業界にはなかったもので、よく目だっていました。商業デザインというより、アートの域に達している感がありますね。

 

【HabuBox 1986】No.6

 シンデレラココナッツ

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 1980年代後半のデザイン。コミックタッチのイラストと「CINDERERA  COCONUT」というタイトル。なんだか意味不明の言葉ですが、このころよくいろんな言葉あそびをやったもののひとつ。それでも「沖縄に来たらハイヒールを脱いで」という意味をこめてつくったTシャツです。

 

【HabuBox 1987】No.7

 OKINAWA Tropical Night

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 1980年代後半のデザイン。女のひとに着てもらえたらいいなと、こわおもての男子デザイナーがつくったもの。そのころ日本最南端の波照間島が、国内で一番に星がワイドに見えることがよく言われていました。沖縄の強烈な太陽を描くデザインが多いなか、星空のロマンをテーマにしたデザインも珍しかったなぁ。

 

【HabuBox 1988】No.8

 イリオモテヤマネコ

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 1980年代後半のデザイン。タイトルに学名をプリントしたものですが、なんかむつかしくなりすぎたかなぁ、というのはコピーライターの反省面。それでも、おきなわ方言で猫のことを「マヤー」ということも意識したものです。それにしてもイラストが超リアルで注目されたデザインなんですよ。それもこれを当時描いたスタッフは、東京でならした「漫画家」でしたからね。この時代、この高レベルなイラストにより、他業者との区別化をはっきりさせたと私たちはおもってはいましたよ。

                                                           (つづく)

へいそー