今日のアカラ

 今日のアカラ(fasado)

10月29日。火曜日。くもり。午前中、雨が少しだけ。午前9時半ごろ、アカラの「チンマーシ」の後ろにじゅうたんを何枚か広げているチョッキを着た男ひとり。懸命に今日のパフォーマンスの準備をしているのである。なにを隠そう、彼こそアカラ飲食部のチーフマネージャーであるところの「井草智明氏」である。同僚に「氏」をつけるのはいささか珍妙だが、27日に行なわれた野外のチンマーシ前(つまり「リトルジャノス前」)で午後11時まで続けられた「ディスコパーティー」でのカッコイイ、フレアバーテンディング(カクテルをつくりながらパフォーマンスをやるバーテンダー)ぶりをみせられたからである。ぼくはそのときちょうど「ボクネン美術館」で朗読会があったので、少し席を離れて窓から、パーティーのようすをそっとノートルダムのせむし男みたいに眺めていたのである。そしてそのパーティー、いよいよ佳境にはいり、井草氏、口にウオッカを含むと「火炎放射」を夜空に吹いたのである。会場は割れんばかりの拍手喝采。ぼくもひそかに、こころのなかで拍手を送っていると、井草氏、火炎放射でつかったボトルを右手にうつむきながら、ウオッカがしたたる唇をさっと拭いたのである。それがなんだか、男の孤独感が感ぜられてよかったのだ。ノートルダムのせむし男も芸人の孤独感というかそんな風合いを井草氏に感じたのである。ああっ、かっこよかったなぁ。これはまさに、北谷の「シルク・ド・ソレイユ」!じゃないか。感動したぼくは、そのことを井草氏にひとこと言ってみた。「あっはははっ、あれはね、ウオッカって燃えるように唇が熱くなるんですよ。あっはははっ」。

KYOAKA1

 

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